2020年7月12日日曜日

ドミニオン:騎兵隊の使い方

ロビン(セーブキモ)です。
ドミニオン:移動動物園では様々な扱いの難しいカードが登場しましたが騎兵隊は特に癖が強いカードです。
私はよくわからないのでわからないなりにまとめました。
これを見た誰かが「違う、騎兵隊はこう使うんだ!」と素晴らしい記事を上げてくれることを期待します。

まずは騎兵隊自体の効果を見てみましょう。

騎兵隊

コスト4 アクション

馬を2枚獲得する。
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このカードを獲得するとき、+2 カードを引く、+1 カードを購入。現在があなたの購入フェイズの場合、あなたのアクションフェイズに戻る。

使用時の効果は貧弱で、馬2枚獲得は2金の馬ソリでもできます。
これについても話せることはあるけど今回の本題は獲得時効果。

ヴィラの亜種とも言える効果なわけですが
・アクションではなく手札が増える
・獲得するだけで購入が増える(ヴィラは使用する必要がある)
という違いがあります。


騎兵隊の使い方


騎兵隊を有効に使う方法として以下の4パターンがあげられます。

i. 財宝を場に出してからアクションが使える。

 書庫や寵臣など手札を規定枚数まで回復する戦法に財宝が使えます。闇市場でもできますね。ただこれらの戦術はヴィラのほうが相性が良いです。
ほかにも護符を出してから工房使ったり、レプラコーンの数合わせにしたり。策士ループに財宝を組み込んだりも。

ii. 底沈みや事故を回避する

ドロー効果で状況を打開する方法。祭壇などの強力なアクションが沈んでしまったり、村ばかり引いて底に鍛冶屋ばかりの山札が残ったときに活躍します。ちょうど鍛冶屋ばかり引いた時のヴィラと反対ですね。違いとしてはヴィラを取る前提で鍛冶屋を多めに入れる戦法は強力であるのに対して、騎兵隊を入れる前提で村ばかり取るのは弱いということです。あくまで事故回避というわけですね。

iii. 購入を増やす
購入が増えないけど工房のような獲得があるサプライで無理やり購入を増やすことができます。どうしても属州を2枚買いたいときなどに使えますが、騎兵隊自体が邪魔になりがちなのでここぞという場面以外で使うのは難しいです。

iv. 購入したカードを即座に使う

購入したカードを効果で引いて即座に使えます。ヴィラと違って過剰なドローを抱えなくてもいいのが強み。普通の拡大再生産に使うには4金も支払って騎兵隊という微妙なカードをデッキに入れる価値は薄いので状況は限定されます。
備蓄やラクダ隊などで追放されたものを戻しながら即座に使用したり、支配など強力なアクションに合わせるのが良いでしょうか。

v. 3山枯れを引き起こす

最後に持ってきていますが、一番頻繁に用いられ最も見逃すと致命的な利用法です。
騎兵隊自体の購入には購入権は消費せず、4金を消費するだけで獲得できます。工房などを使用すれば購入権は増加します。これは実質3金0購入で獲得できるヴィラでも言える話ですね。
しかしヴィラより判断が困難な点は獲得時に2ドローすることです。
つまり手札だけでは金量が足りなくてもドローしたカード次第ではなんとかなってしまうということです。
失敗すればそのまま敗北に繋がる以上、この判断は繊細で腕が問われるものになります。
また、ヴィラより凶悪な点は購入したカードを使用しながら3山を枯らせることです。
購入権を増やすカードなら購入権を消費せずに購入できると言えますし、コインを出すカードなら金量の消費を抑えるか増やすことさえ可能です。
この3山パズルはそのまま勝敗に直結するので、頭を柔軟にして様々なアプローチを考えることが必要です。
この「頭を柔軟にする」やり方が私には分からないので誰かまとめてほしい。
2山枯れどころか1山枯れか、時には0山枯れからでも可能になるので常に3山枯れを警戒してみるとよいでしょう。

参考:ドミニオンGP決勝第2戦 1:13:50から
https://youtu.be/9O6ZYx0hCc8
とても素晴らしい試合なので見てください。騎兵隊の危険性がよくわかります。


騎兵隊と相性の良いカード

独特な挙動なのでいくつか相性の良いカードがあります。
いくつか紹介しますがきっとまだあるでしょう。

①馬の習性
一番強力な相棒です。邪魔なはずの騎兵隊が馬になってしまう。4金で手札を3枚増やすことができます。
つまり銀貨が2枚あれば手札が1枚増えるわけです。
鉄工所があればアクションを消費しないはしけですし、馬丁は狩場になるわけですね。
(この表現は騎兵隊のドローに時間差があることを無視しています)
これの恐ろしい点はその安定性と騎兵隊がサプライに戻ることにあります。
財宝ばかり引いてもコンボが始まりますし、山が枯れないのでずっとドローを繰り返すことができます。
購入物を即座に使えることも相まってコンボが始まったと同時にサプライのアクションを大量に購入と使用を繰り返し、そのままゲームが終了することも珍しくありません。

②豚の習性
騎兵隊が邪魔にならないのでドロー効果目当てで気楽に買えます。馬の習性のような凶悪さはないものの2ドローして4金以上の価値があるならば買い得ですね。

③蝶の習性
獲得時に2ドローする5金カード引換券は便利です。

④護符
護符をひたすら獲得し、護符を9枚ほど獲得したところで騎兵隊を買うと大量にドローができます。これを繰り返してデッキの護符をすべて並べ、騎兵隊獲得で得た購入権によって銅貨、騎兵隊、護符(もしくは適当なアクション)の山を枯らせてしまいます。大体8から10ターンほどで成功します。
これだけだと一人で3山枯らして自滅するだけですが、勝利点に変換できれば十分に支配戦略になれます。
凱旋や塔があれば70点以上獲得できてまず勝てます。そうでなくても庭園やオベリスク(4金以下のもの限定)などがあれば27点、属州4枚分ほどは取れるので考慮に値します。
購入物をデッキに入れられる性質を利用することで意外と金量が出たりするのでじっくり考えてみましょう。
呪い巻きには耐性がありますが、民兵を使われると4金が出なくなって失速します。それでも銀貨があれば4金は出るので強力な勝利点ソースがあれば止まらないでしょう。
相手のこの戦法に対抗するのならば早期の勝利点行動を心がけましょう。長くても10ターンでゲームが終わると肝に銘じるべきです。
余談ですが①の馬の生き方と合わさると4 or 5ターン目に90金ほど出て属州が消し飛びます。

④農民、騎士見習い
獲得時効果でデッキがよく回転し、教師やチャンピオンで騎兵隊を連打できるようにする動きと噛み合っています。

⑤行進
馬を行進して騎兵隊と行進を獲得。騎兵隊と行進を行進して5金のアクションを獲得。
5金アクションの強さによりますが7ターンほどで3山枯れすることも珍しくないです。
そもそも馬と行進の相性がよい。

⑥備蓄
十分なドローがあるとき限定。引き切って備蓄数枚を使用し、備蓄と騎兵隊を購入。
追放マットから戻った備蓄を引き切るまでドローなり騎兵隊購入を行います。どちらかが枯れるまでこれを繰り返すことで十分な出力と山枯れを引き起こせます。
金貨は1ターンに1回しか使えないけど備蓄なら何回も使える!

⑦策士
上述した通り財宝を絡めた策士ループに使えます。
騎兵隊自体が要らないので改築や引き上げ水夫でおいしく処分できると嬉しい。

⑧橋など
コストを0にすると騎兵隊が枯れるまで2ドローして三山に持ち込めますね。

⑨施し
手札7枚からターンを開始できます。
獲得した騎兵隊を上手く使えたり、ゲーム早期に6金以上出したり、逆に終盤の勝利点レースで使えると良し。


騎兵隊を練習する

上で紹介しているカードをサプライに入れて一人回しをしてみましょう。
騎兵隊の恐ろしさがよくわかると思います。
もちろん対戦相手が居ないと3山を前にした状況は練習できないので誰かを相手をしてくれる人が居ればなお良し。
このディスコードのサーバーではそんな相手を探せるらしいが…。
噂によると難しい場面をこのサーバーの#サプライ考察にスクショとして貼ると上級者が寄ってきて議論を始めるという話ですよ。
あとこれは都市伝説なのですがこのサーバーでは夜な夜な(昼もやってる)リーグ戦というものを行っていて豊富な感想戦があるという話もあります。




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