2021年2月24日水曜日

第2回ドミニオンGP第3試合レポート 初心者向け

 予選第3試合です。初めて来た人は第1試合のレポートを見てください。

サプライ


選んだ戦術

馬丁速攻3山
戦術選択が非常に難しいサプライ。周りの動き方にかなり左右される。
考えられる戦術は2つ。
1, 強制退去とフクロウを利用したコンボ
    馬丁で旅籠を獲得するときに銅貨をすべて捨てることでそのターンの出力をすべて次の周      回に回せる。
    馬丁や強制退去、原住民の村などの手札を減らせるカードにフクロウの習性を合わせることで大量ドローが可能となる。
    この回転力を利用して強制退去を何回も使用することで柔軟かつ出力が期待できる動きが可能となる。
    村が2種類あるため4人戦でも十分手に入れられることが追い風。
    初手は馬丁ー備蓄orヤギ飼い。
    自分の都合だけ考えると圧縮が早いヤギ飼いだが備蓄をカットすることや強制退去が狙えることから備蓄も良い。
 周りの動き方によって終了ターンがかなり変わってしまうので、強制退去の使い方について長期戦を見越すか前のめりに勝利点を取るかは調整したい。

2, 馬丁速攻3山
    馬丁を2枚とできるだけの備蓄を入れ、備蓄の力で強引に属州を2枚ほど購入する。
    あとは馬丁で屋敷を取りながら三山を目指す戦術。
    備蓄は特定のプレイヤーが独占するとまずその人の一人勝ちになってしまう。
    かつ単体でもかなりのカードパワーであるため全員で分け合って枯れる展開が多い。
    旅籠か馬丁が枯れれば勝利点行動が早いこちらのほうが有利になる。
 この戦術で重要なのは備蓄であり、これで何回属州を買えたのかが勝敗を分ける。

実際は周りの動きを見ながら勝利点行動のスピードを調整していきたいので
馬丁―備蓄から備蓄をカットしながら強制退去を入れ、流れに合わせるのが良いだろう。
人数バランスと勝敗としては
コンボ1-三山3 → 三山の勝ち
コンボ2-三山2 → 展開次第
コンボ3-三山1 → コンボの勝ち
となるため多いほうの側に付くのが良いか。
ただしコンボ4人だと自分の勝算が薄い場合あえて三山ルートに舵を切ることで最下位は回避できる。(1位は取れない)
実際のところほとんどの卓が3山終了していることから三山側が有利という認識がされているようではある。

その他の戦術

上述の2択のみなので特になし。
周りの流れによってハイブリッド気味な動きを取る可能性はある。

その他カード評価
備蓄
上述の通り数を確保し誰かに4枚以上取らせないことが重要である。
基本的に初手で1枚、2巡目で1枚使用したあとに1枚買って追放から戻し、3巡目で2枚使用してから3枚目を購入…と動きたい。
ただし4人戦ではそこまで残っていることはまずないので2巡目に2枚を追加して枯れるという展開が多いだろう。

馬丁
構築をしたいならば旅籠(2巡目ならとりあえず取って銅貨をすべて捨ててよい)。
3山展開が濃厚なら馬丁。(3巡目まで)
「ここで取らないといけない」という場面ならば備蓄を取る。

旅籠
馬丁のところでも書いたが獲得して銅貨をすべて捨てる動きが強力。
手札を1枚捨てることで馬という手札を1枚増やすカードが取れるために実質銅貨を圧縮しているような動きになる(擬似圧縮という)。
出力を先送りしてまとめられるという点でも属州を買う偏りを作りたい三山戦術側でも有用な動きである。

習性として使うと戻らないので村+フクロウとすることでアクションは増えないが馬を節約できる。
カウンティングしながら今アクション権が欲しいか考えてみよう。
簡単に獲得できることから強制退去で追放して5金カードを獲得、馬も後で獲得して追放から戻すという動きも強い。

民兵
ネタ枠。感想戦で「周りに風の恵みを与えるやつ」と言ってしまったが間違いではないと思う。
馬を持っているだけで無効化できるので買ってはいけない。

強制退去
1金高い改築だが追放のおかげで勝利点を追放して圧縮できたり、追放したものを後で獲得して戻すことができる。
改築同様ゲームスピードを理解した使い方を心がけたい。

漁師
フクロウと特にシナジーがないため原住民の村のほうがまだ強いと思われる。
コンボの邪魔にならない貴重な金量ではあるが2-5だとしても取る価値は薄いだろう。

非常にコンボがうまく回るなら入れても良いが実際のところそんな余裕はまず生まれない。
ちなみに備蓄を増やそうとすると「備蓄獲得→使用した備蓄を追放」となるので相性は良くない(炉を使うタイミングで備蓄はすでに枯れていると思うが)。

研究所
フクロウと相性が良くない。邪魔にはならないが取る手数は無い。

実戦の流れ
2番手1位 9T 属1公1屋8 17VP
馬丁―備蓄で入り3ターン目に馬丁で旅籠と馬4枚を獲得
4ターン目に備蓄を購入。
5ターン目に馬丁を使用し何を取るか悩む。2枚目の馬丁を入れているプレイヤーが居て備蓄が4枚確保できる状況だったので3山に持ち込もうと馬丁を獲得しここで方針を決定。
あとは上述した通り属州と公領を1枚ずつ買いながら確実に3山で終わってもらうために3枚目の馬丁も入れる(勝利点のためだけなら入れる必要はない)。
3人が三山に向かったこともあり想定通りの1位となった。

雑感
最初に見たときは「3山しかありえない」と思い実際そうなったが考察するほどに微妙なラインですね。
サプライが深すぎて限られた時間で適応できたプレイヤーが少ないために結局全員の認識通りに展開が進むというサプライだったと思います。
勝因は備蓄4枚取れたのが全てなので特に言うことはありません。

0 件のコメント:

コメントを投稿